· 

【ミドリのインターン】マンチェスター大学 古賀勇人さん

2月6日から4日間、マンチェスター大学の古賀勇人さんが来匝され、インターン生として受け入れました。古賀さんよりインターンの感想をいただきましたので、紹介いたします。

 

今後も【ミドリのインターン】として、インターン生の受け入れを積極的に行なっていきたいと思います。


4日間のインターンを終えて

古賀勇人

 

 この度は、インターンとして4日間お受入れ頂き誠にありがとうございました。拙いながらも、若干の感想を認めさせていただければと思います。

 私は、現在大学院でエネルギーと地域社会との関係性について研究しています。特に、これまでの中央集権型のエネルギー管理に対して、地域や市民が主体となったエネルギー管理としての分権的なエネルギーシステムに関心を持っています。市民エネルギーちばさまは、ソーラーシェアリングを中心に分権的で環境的なエネルギーシステムの実現を目指しておられるという点で、その取り組みを深く理解したいと考えた次第です。

 インターンを振り返ってまず思い浮かぶのは、東さんをはじめとする関係者の方々の情熱です。特に、気候変動とその影響がいかなるものであるのかに対して、解像度の高い想像力を持つことを多くの方々が強調されていたことです。インターンとして関係者の方々に個別の話を聞くのみならず、会議を傍聴したり、会食にご一緒させていただく中で、事業の背景にある哲学を個々人の情熱と併せて学ぶことができ、大変貴重な機会になりました。

 また、ソーラーシェアリングの技術的な特徴と社会とのつながりに対しての理解を深めるという点でも、インターンの行程は大変実り豊かなものでした。宮下さんからは、ソーラーシェアリングの基本の「き」から根気強くご教授いただき、全くの素人である当方でも十分に理解することができる機会を与えていただきました。営農型太陽光発電と「長島式」ソーラーシェアリングの違いから、農作物との関係性、あるいは、諸法制度の変遷に対応した模索の過程など、これからの日本におけるエネルギー転換を考えるうえで、基礎になる知識をご教授していただきました。その後の、ソーラーシェアリング見学は、影のでき方などを実際に身近に感じることができ、まさに、「百聞は一見に如かず」でした。

 今回のインターンでの学びは、エネルギーという面だけにとどまりませんでした。特に、椿さんや高坂さん、おひさま畑の方々など、農業や地域づくりの価値と課題についても、多くのお話をお聞きすることができました。「匝瑳システム」が、エネルギーだけではなく、地域をより包摂的にとらえた仕組みであること。一方で、地域を巻き込むという点では課題も少なくないことなど、実際にお話を聞くことでわかる、分権的なエネルギー管理と「地域」との関係性の一端を垣間見ることができ、大変参考になりました。

 今回のインターンで得ることができた経験やつながりを生かし、公正なエネルギーシステムの実現に資するような研究を微力ながら進めていきたいと感じました。


椿から講義を受ける古賀さん

宮下からインターン修了証を受け取る古賀さん