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【ミドリのインターン】ワシントン大学 石井理奈さん

7月8日~8月末まで、ワシントン大学 石井理奈さんをインターン生として受け入れました。

石井さんよりインターンの感想をいただきましたので、紹介いたします。

 


2ヶ月間のインターンを終えて

 

この度、インターンシップを経験させていただき、ありがとうございました。

 

私はワシントン大学の3年生で、環境科学とランドスケープ・アーキテクチャーを専攻しています。将来はランドスケープアーキテクトとして、環境、芸術、建築、社会学などの要素を取り入れた様々な公共スペースをデザインしたいと考えています。

 

TERRAのパンフレットで「TOKYO OASIS」という、都市部にソーラーシェアリングを取り入れるコンセプトを知ったことが、このインターンに興味を持ったきっかけでした。都市内の限られた空間で、再生可能エネルギーも生み出せる立体的なアプローチが効率的でサステナビリティにもつながると思い、アメリカでもソーラーシェアリングを取り入れられないかと強く興味を持ちました。

 

インターン期間中で最も印象的だった経験の一つが、「日本の窓口」とも言える千代田区での「公園タイプ」型ソーラーシェアリングのデザインを任せていただいたことです。これは学校外での初めての実務デザイン経験であり、大変貴重なものでした。

 

デザインに取り組むにあたり重要なのは、依頼人のニーズの理解と、デザインの「ストーリー性」です。依頼人のニーズを理解することで、デザインに求められる機能性やビジュアルなど見えてきます。また、デザインには機能性だけでなく、込められた思いや考えが感じられる「ストーリー性」が必要だということを学びました。ストーリーがあることで、単なる物体が初めて「デザイン」となり、人々に響くものとなると教えていただきました。更に、皆さんのおかげで私のデザインアイデアが実際に世の中に実現した部分もあり、これは、学校では得られない体験でした。

 

インターン期間の後半は、アフリカからインターンが3人来られたので、通訳者としての仕事ができました。3人は、それぞれ違う専門で、違う国から来た方々でした。見学プレゼンテーションや講義では、意表をついた意見や知らなかった情報などを交換できて、アメリカだけで生きてきた私の視野を広めてくれました。

 

ミドリの社会科合宿では、多くの企業や講師の方々の講義を受けることができました。ソーラーシェアリングだけにとどまらず、多彩なトピックについて深く説明を受け、また意見交換ができました。

 

以前は何も知らなかった太陽光発電やミライの農業、社会問題などについて、2ヶ月という短い期間で、私は人に説明できるほどの知識を得ることができました。TERRAでは、ペロブスカイト太陽光電池の最先端の開発が行われており、最新の研究進捗を知る度に、日々期待が膨らんでいました。その開発によって、私の住んでいるアメリカ北西部などの雨が多い地域でも、ソーラーシェアリングの導入の可能性が高まるに違いありません。

 

このインターンを通して、ランドスケープアーキテクトとして成長するための実践的な経験を得ただけでなく、プロジェクトを現実し、成功させるための重要な教訓を学ぶことができました。これから私が作り上げるデザインには、ソーラーシェアリングを積極的に取り入れ、アメリカにもこの革新的なアプローチを広めていきたいと考えています。

 

インターンシップを通して、貴重な経験をさせていただき、心から感謝しています。MINENE・TERRAでの経験を通じて得たことを、今後のキャリアに活かしていきたいと思います。誠にありがとうございました。

 

石井理奈


【東からインターン修了証を受け取る石井さん】